遺言の大切さを実感した出来事
おはようございます。
中村司法書士事務所の南です。
先日、お客様の公正証書遺言作成の証人をさせていただきました。
ご病気のため余命幾許もなく、奥様との間にはお子さまはいらっしゃらず、前の奥様との間にお子様がお一人いらっしゃいましたが、離婚後、ずっと面会をご希望されていらしたものの、その願いが叶うことはなかったようです。
お亡くなりになった場合、奥様と前の奥様との間にできたお子様が相続人となります。
もし、遺言を残さなければ、奥様とお二人で一生懸命働いてご購入されたお住まいも、旦那様のご名義のため、相続財産となってしまい、奥様が住んでいられなくなってしまう可能性もでてきます。
闘病生活を献身的に支えてきてくださった奥様に、もうこれ以上ご苦労をかけたくない想いから、遺言を残されることにされたようです。
もし間に合わなければ、旦那様のお気持ちが残せなくなってしまうため、大至急で対応させていただきました。
公正証書遺言作成当日、長時間座っているのも、おつらそうな状態でしたが、奥様のために、最後の力を振り絞ってご署名、ご押印するお姿に、奥様への深い愛情を感じました。
そして無事に公正証書遺言を作成されたあと、数日後に旅立たれました。
今回は、遺言作成が間に合いましたが、少しでもためらっていたら、手遅れになっていたかもしれません。
大切な方のために、『遺言作成をしなければ!!』と思われたとき、手遅れになることのないよう、ためらわないでください。
また当事務所では、ただ遺産のことなどを書くだけでなく、ご家族への感謝のお気持ちなどを伝える遺言をご提案しております。
ご相談などございましたら、どんな事でもお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回はもお楽しみにしていただけると幸いです。