司法書士事務所で働いてみよう〜MAPを頭に入れよう〜

2017.10.30 Monday 10:00
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    こんにちは。

    中村司法書士事務所の上野功二です。

     

     

    前回に引き続き、司法書士事務所で実際に働いてみたい方(主に司法書士受

    験生が象となると思います)に向けた情報を発信していきたいと思います。

     

     

    前回は、司法書士事務所で勤務する場合の大前提、「守秘義務(秘密保持義

    務)」についてご紹介させていただきました。

     

     

    さて、今回は、司法書士事務所における「MAP(=全体像)」を把握するこ

    との重要性についてご紹介させていただきます。

     

     

    これは司法書士事務所に限った話ではなく、仕事全般や試験勉強などにも

    用が効くので、ご参考にしていただければと思います。

     

     

    司法書士事務所における登記業務の流れ(事務所によって多少異なります

    が)は、概ね以下のとおりとなります。

     

     

     1.お客様よりご依頼

       ↓

     2.事案調査・ヒアリング(必要事項)

       ↓

     3.お見積り・ご用意いただく書類のご案内

       ↓

     4.登記書類作成

       ↓

     5.契約(決済手続)の立会の準備 

       ※決済立会業務(不動産売買、金銭消費貸借契約等)の場合

       ↓

     6.契約(決済手続)の立会

       ※決済立会業務(不動産売買、金銭消費貸借契約等)の場合

       ↓

     7.登記申請

       ↓

     8.事件管理

       ↓

     9.登記完了

       ↓

    10.お客様への納品物の作成(完了後の登記事項証明書等)

       ↓

    11.納品・お預り物のご返却

     

     

    なぜ、このMAPを把握する必要があるのか、、、

     

     

    それは、「自分が今遂行している業務が、全体の中のどこに位置付けら

    れているか」を知ることにより、「役割(使命)・趣旨」がより明確に

    なるからです。

     

     

    例えば、我々司法書士は、登記申請をする当日の朝一番(午前8時30

    分)に必ず、最新の登記事項証明書取得し、申請する登記の妨げとな

    るものが登記されていないかをチェックします。

    (正確には、登記情報提供サービスを利用して、オンライン上で確認し

    ます。)

     

     

    私たちは「当日謄本取得」と呼んでいます。

     

     

    この当日謄本取得につき、MAPが頭に入っていると、、

    「このあと大事な登記申請が控えているんだぞ!」

    「妨げとなる登記が入っていないか確認しなくちゃ!

    「急いで取得しないと!」

     

    などと、その重要性や緊急性、取得の趣旨が自ずと分かります。

     

     

    「当日謄本を取得する」こと自体は、正直、誰でもできます。

    (司法書士事務所で勤務をすると、まず最初に覚えるべき仕事です。)

     

     

    ただ、MAPが頭に入っていないと、取得できたとしても、意味をなさ

    ない可能性が高いのです。

     

     

    これは、仕事全般や試験勉強などにも当てはまることで、

    「優先度の低い業務を先行してしまう、、」

    「配点が低い科目に全力投球してしまう、、

     

    など、「木を見て森を見ず」の状態では、一つ一つの行動の意義が薄れて

    しまうのですね。

     

     

    司法書士事務所で勤務を始められる方は、まず基本業務のMAP(=全体像)

    覚えることからスタートしていただければ、一つ一つの業務に意味が付

    与され、定着も早いのではないかと思います。

     

     

    最後までお読みいただきありがとうございました。

     

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