司法書士事務所で働いてみよう〜不動産登記事項証明書を読んでみようぁ

2018.03.26 Monday 10:00
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    こんにちは。

    中村司法書士事務所の上野功二です。

     

    前回に引続き、司法書士事務所で実際に働いてみたい方(主に司法書士

    受験生または有資格者の方が対象となると思います。)に向けた情報

    を発信していきたいと思います。

     

     

    前回は、不動産登記事項証明書の「読み方」のうち、

    【権利部(甲区)(所有権に関する事項)】についてご案内させていた

    だきました。(以下、「登記事項証明書」とします。)

     

     

    今回は、前回の続きとしまして、

    【権利部(乙区)(所有権以外の権利に関する事項)】の読み方を、

    前回同様、注意すべきポイントを交えながらご案内させていただきます。

     

     

    前回同様、以下の見本を参考にして説明をしていきましょう。

    (法務省より引用 http://www.moj.go.jp/MINJI/minji02.html)

     


     

     

    まず、前回のおさらいです。

    登記事項証明書は、以下の3つで構成されていましたね?

    (くどいですが、全体像の理解が重要なので、何度も書きます。

    詳しくは、前回・前々回の記事をお読みください♪)

     

     

    ”渋衂

    →「物理的状況」が記載されています。

     

    権利部(甲区)

    →「所有権の権利関係状況」が記載されています。

     

    8⇒部(乙区)

    →「所有権以外の権利関係状況」が記載されています。

     

     

    また、【権利部(乙区)(所有権以外に関する事項)】

    は、以下の内容で構成されています。

     

    1.順位番号

    2.登記の目的

    3.受付年月日・受付番号

    4.権利者その他の事項

     

     

    構成内容としては、前回ご説明した、【権利部(甲区)】と同様です。

    (詳細は前回の記事をご覧いただければと思います。)

     

     

    ではまず、【権利部(乙区)】にはどのような権利が登記されるのでしょう?

    乙区に登記することができる権利は、すべて法律で決まっています。

    (不動産登記法第3条)

     

    ※受験生の方は、スラスラ言えるようになりましょうね!

     

    1.地上権

    2.永小作権

    3.地役権

    4.先取特権

    5.質権

    6.抵当権(根抵当権)

    7.賃借権

    8.採石権

     

     

    所有権に比べてあまり馴染みのない権利ばかりですよね。

    この中で一番メジャーなものは、「6.抵当権(根抵当権)」ですね。

     

     

    住宅ローンと必ずセットとなる登記ですので、家をご購入された方

    であれば一度は目にしたことがあるかと思います。

     

     

    そこで、今回は、趣向を変え、見本の登記事項証明書を例に「抵当権」の

    登記事項証明書の読み方をRPG風に実践してみましょう。

     

     

    【権利部(乙区)の読み方〜抵当権編〜】

     

     

     屬や、登記太郎さんの家を調べたら、抵当権が登記されているぞ。」

     

    ◆崕膂免峭罍曳屬猟馘権だな。優先配当権はこの1番抵当権だな。」

     

     

    <POINT1>

    抵当権は、「担保」の代表格です。

    抵当権とは要するに、銀行などが住宅ローンを融資する際に、購入した家を

    担保にとることを意味します。

     

     

    では「担保」とはなにか?

    ずばり、ローンが支払えなくなった際に、売却(競売といいます。)することで

    お金に換えて、返済を受ける権利のことです。

     

     

    ローンが支払えなくなった場合、銀行の他にもお金を貸している人がいるかも

    しれませんよね?

    「担保」をもっている銀行は、他の人に優先して、売却して得られたお金から

    返済を受けることができるのです。

     

     

    つまり、抵当権は、「その不動産を売却して、優先して返済してもらう権利」

    であり、その返済の順番は、「登記の順位番号の先後による」、となります。

     

     

     

    「受付番号が平成23年7月26日第25757号か、甲区の受付番号

    (平成23年7月26日第25756号)と一つ違いだから、住宅ローンだな。

     

     

    <POINT2>

    少し専門的になりますが、

    所有権の登記と連続した番号で抵当権の登記がなされているので、

    家を購入した際に、銀行の住宅ローンを組んだのだな、と推測することができます。

     

     

     

    ぁ嵎神23年7月26日に銀行とお金を借りる契約をして、同日に、

    この建物を担保に入れる契約をしたのだな。」

     

     

    <POINT3>

    「平成23年7月26日金銭消費貸借同日設定」は、

    平成23年7月26日にお金を借りる契約(=金銭消費貸借契約)をして、

    同じ日に、この建物を担保に入れる契約(=抵当権設定契約)をした、

    と読みます。

     

     

     

    ァ嵳算餝曄福畉銚額)は500万円か、建物新築費用にしては少ないな。

    工務店には一部現金で支払ったのかな?」

     

     

    Α嵳息が1年間で3%、結構高いのね。」

     

     

    А峪拱Гい滞った場合の違約金(=損害金)が1年間で14%か、

    まぁ標準かな。」

     

     

    ─屬金を借りた人(=債務者)は登記太郎さんか、自分の家だしね。」

     

     

    「この建物を担保にとっている人(=抵当権者)は、株式会社法務銀行か、

    やっぱり住宅ローンだったか。」

     

     

    「契約をした窓口(=取扱店)は霞が関支店か。」

     

     

    <POINT4>

    銀行などの金融機関の場合、どこの支店で融資をしたのか、まで登記する

    ことができます。

     

     

     

    「おや、共同担保目録があるぞ。他にも担保に入れている物件がある

    みたいだな!調べてみよう!」

     

     

    <POINT5>

    共同担保目録とは、「同じ抵当権によって担保にとられている不動産のリスト」

    を意味します。

    つまり、共同担保目録が登記されている場合、他にも担保にとられている不動産

    がある、ということになります。

    ※詳しくは、次回ご説明させていだきます。

     

     

     

     

    いかがでしたでしょうか?

    権利部(乙区)の抵当権につき、読み方のイメージを持ってもらえれば幸いです。

     

     

    次回は、「目録(共同担保目録・信託目録)」についてご説明させていただきます。

     

     

    最後までお読みいただきありがとうございました。

    当事務所では、司法書士有資格者を募集しております。

     

    詳細は、当事務所求人ページをご覧のうえ、お問い合わせください。

     

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